今回、女性に刺さるセールスコピーを検証すべく、実際のホームページに掲載されているセールスコピーを比較検討していきます。
今回は、第3回目ということで、1回目、2回目とこちらも面白い結果となっております。
信憑性を高めるために有償で100人へのアンケートを実施。
一次データである生の声を分析すると大変興味深いデータが浮き上がってきました。
今回の分析したセールスコピーは顔そり(シェービング)です。男女ともにサービスがあり、これから需要のが高まる分野です。
アンケート結果と考察を読むと、女性をターゲットにしたエステ・サロン、美容室などの経営者やマーケティング担当者には、確実に参考になる内容になっていますので、是非最後までチェックしてください。
今回は「顔そり(シェービング)」のセールスコピーを比較検討しておりますが、これ第1回目はジムウェア、第2回目は英会話といったセールスコピーのアンケート調査並びに分析を行っております。
これら以外にも数案件のアンケートを実施しておりデータが貯まっておりますので、随時こちらのサイトで発信していきますね。
シリーズ化にてお届けしていきますので、どうぞ他のコンテンツも楽しみにお待ちくださいね。
アンケートのコンセプト・概要
今回のアンケートのコンセプトは、「エステ・サロン系のセールスコピーで女性に刺さるフレーズはどのようなものか?」を検証するために行っております。
近年、エステ・サロンは自宅でも開業できるようになり、レッドオーシャン化が益々進んでおります。
そのビジネスとして継続的に売上を上げ続けるのが難しいマーケットだからこそ、こちらのコンテンツを参考にして頂いて是非とも売上を上げる参考にしてほしいと願っています。
実際に、エステ・サロンで起業したいと考えている起業家やフリーランスの方か、「女性をターゲットにしたい!けど、いまいちマーケティングの方法がわからない」という声を多く聞きます。
特に男性起業家・フリーランスに多いのですが、女性でも女性の気持ちを理解するのは難しく、ましてビジネスに転用するとさらに難解です。
そんな問題を解消すべく、実際に信憑性のある有償でのアンケートを実施し検証していくことを決めました。
では、早速具体的な比較内容と解説をお届けしていきます。
対象・アンケート内容
対象:女性限定
年齢:下記のアンケートに出てきます
アンケートの引用元について:セールスコピーAは女性向けにかかれているサイト、セールスB案は男性にかかれているサイトから引用しております。
アンケート内容
Q1:もしあなたが「顔そり(シェービング)」の広告を読んだときに、どちらの文面に惹かれますか?
Q2:【選択した広告について】あなたはなぜ、その広告を選んだのですか?当てはまる理由を一つお選びください。
Q3:【選択しなかった広告】なぜあなたは選ばなかったのですか?理由をひとつ教えてください。
Q4:年齢を選択してください
セールスコピーA案
出典:http://www.beauty-face.jp/
(お顔そり・シェービング専門店ビューティーフェイス)
【キャッチコピー】
ビューティーフェイスのシェービングで透明感とハリのある素肌へ
【ボディコピー】
お肌のくすみや化粧浮きといったお肌の不調。
これらのお悩みはうぶ毛を優しくシェービングすることで肌本来の透明感と輝きを取り戻します。
質の高いシェービングをスタッフの手で安心して受けることができ、お客様一人ひとりのご要望に合わせた、様々なトリートメントをご用意しております。
豊富な知識に基づいたプロのシェービングとアフターケアで、今までにないお肌の透明感を実感していただけます。
セールスコピーB案
出典:http://www.daitokyo.co.jp/mens-shaving/
(DAITOKYO&CITY)
【キャッチコピー】
シェービングはお肌を整えるためのベーシックエステ
【ボディコピー】
シェービングで素肌を整えることにより、肌質をも格段と変えることができるのです。
シェービングは理容師にしかできないプロの技。
小鼻や耳、口、目の周りなど、ご自分では難しい立体的な部分や鏡では確認できない部分も丁寧にお剃りいたします。
また、プロ(理容師)が行う眉デザイン・髭デザインはモテ度がアップし、ビジネスシーンもプライベートも好感度を得ることができるでしょう。
アンケート結果
Q1:「顔そり(シェービング)」の広告を読んだときに、どちらの文面に惹かれますか?
結果:セールスコピーA案が68人、セールスコピーB案が32人と若干ですが、セールスコピーA案に興味を持った人が多かった。
Q2:【選択した広告について】あなたはなぜ、その広告を選んだのですか?当てはまる理由を一つお選びください。
結果:上から順では「1位:効果が出そうだから」「2位:安心できそうだから」「3位:自分にあいそうだから」この上位3つの理由で75%を超えている。「4位:の納得できたからも」をあわせると95%以上になる。
Q3:【選択しなかった広告】なぜあなたは選ばなかったのですか?理由をひとつ教えてください。
補足:「セールスコピーAを選んだ人が、なぜセールスコピーBを選ばなかったのか?」
セールスコピーAが選ばなかった理由
・AよりもBの方がシェーピングされている姿を想像できたから。自分では難しい部分もと言われると、ついついお願いしたくなってしまう。Aはいまいち伝わってこなかった。文体から少し高級感があって、大衆向けではない気がした。以上の理由で、私はAの広告を選びませんでした。
・Bの方が詳しいから。
・パターンBと比べると抽象的な表現が多い印象。Bの方が施術内容をイメージしやすかったため。
・Bの方が施術の箇所等が具体的で分かりやすかったのに対して、Aはなんとなくの内容しか書いていないから。
・エステサロンみたいで勧誘されそう
・安心できるとか要望に合わせてとか、良さそうなことが入れるのですが、具体性がないので納得感がちょっと弱かったです。
・よくありそうな広告な感じがしたので。モノ新しさを感じなかったので。
・どちらもプロが関わるのでプロだからできるケアをアピールしていますが、理容師のキメ細いシェービングを体験したことがある人は心地よさが容易に想像できるためイメージのしやすさで選びました。
セールスコピーBが選ばなかった理由
・Aはスタッフが女の人のイメージが浮かぶが、Bは理容師と書いてあるので男の人のイメージが浮かんでくるので。
・「透明感と輝き」と具体的にどんな肌になれるか書かれているAと違い、Bは利用後のイメージが沸きにくい。
・プロの技、プロが行う、っと少し押し付けがましく感じるので苦手です。
・好感度目的でシェービングをしたいわけではないから
・どちらも良いなと感じましたが、私がシェービングを必要としたのは結婚式の時だったので、透明感のある肌になどの記述はとても心惹かれるものがありました。実際失敗できないので、プロに任せる安心感も得たいと思うので。
・Bは男性向けすぎて、女性に対してはあまりウケないと思います。
・なんとなく男性向けのような気がしたので。
・選択しなかったBの理容師、髭デザインという単語は男性向けのサービスだと感じAを選択しました。Aはエステのようにもてなしてくれそうなイメージをもちいいなと思いました。
・好感度とか、モテ度とか、盛りすぎている感じがするから
Q4:年齢を選択してください
結果:回答頂いた年齢の分布は「20代:30人・30代・44人・40代:19人・50代:7人」といった結果である。
解説と考察
今回は、セールスコピーA案とセールスコピーB案では、顕著な差が出ました。
しかし、Q3の質問で選ばなかった理由を分析してみると、エステ・サロンビジネスにおいて必須のキーワードが浮かび上がってきます。
それは、「女性が好きなフレーズ選び」です。
今回のアンケートの回答者は全て女性です。Q3の中にもありました、「文章だ男性っぽい」ということが、決定的な差が生まれた原因です。
セールスコピーAでは「お肌のくすみ・透明感・輝き」といった、高級化粧品でもよく使われているワードを入れています。
やはりエステ・サロンといった、美に関する商品を販売する上でのポイントは「女性がよく目にするフレーズ」を使用し、訴求したほうが売れるセールスコピーになるということです。
あとは、面白いのは「理容師」のワンフレーズで男性向けと連想するところです。
刃物を使ったシェービングをする場合は理容師資格は必須です。もちろんキレイに肌を整えるならば、電気シェーバーよりも刃物で丁寧に施術を行ったほうがキレイにはなります。
しかし、広告で訴求する場合には、「理容師」というフレーズを使うと一気に男性っぽさが出てします。
プロの技をアピールする時も、ダイレクトな表現・わかりやすい表現をすれば刺さる!!というわけではないことが、このアンケート結果から判明します。
まとめ
今回は美容・エステ系である顔そり(シェービング)のセールスコピーを分析しました。
数字の比較も興味深いですが、Q3の「選ばなかった理由」があることで、刺さっているフレーズ・刺さっていないフレーズを明確に分析することができます。
こういった一次データを取得し、検証と分析を繰り返して行くと、女性向けの購買心理や、刺さるセールスコピーが明確に法則化できデータと共に実証されていきます。
まだまだ分析する余地はあると思うので、今度は別の角度から解説と考察を行い、実際に女性向けにビジネスを展開していきたい起業家の方に参考になるようなコンテンツに仕上げていきたいと思います。
これからも、どうぞ楽しみにお待ち下さいね。
ではでは!