今回、女性に刺さるセールスコピーを検証すべく、実際のホームページに掲載されているセールスコピーを比較検討していきます。
男女別マーケティングを研究している上で、このセールスコピーの分析はかなり有効的です。
このサイトでは特に、消費意欲が旺盛な「女性」をターゲットにしたマーケティング戦略を中心にお届けしていきます。
今回の内容に関しては、信憑性を高めるために有償で100人へのアンケートを実施。
一次データである生の声を収集し分析することで、大変興味深いデータが浮き上がってきました。
今回の分析したセールスコピーは「料理教室」です。
もともと女性向けといいうイメージが強かった料理教室ですが、近年のイクメンブームや女性のキャリアの充実により、男女ともに大きなマーケットになっています。
男女別に訴求するポイントが違うからこそ、男女別に「どの部分が刺るorどの部分が刺さらない」を理解しておくと教室・習い事、資格講座などの経営者やマーケティング担当者には、強力な武器となってくれます。
今回は「料理教室」のセールスコピーを比較検討しておりますが、これジムウェア・英会話・顔そりといったセールスコピーのアンケート調査並びに分析を行っております。
男女別マーケティングは、実際のビジネスシーンで使える要素が詰まっております。
随時、情報は公開していきますので、楽しみにお待ちくださいね。
アンケートのコンセプト・概要
今回のアンケートのコンセプトは、「教室系のセールスコピーで女性に刺さるフレーズはどのようなものか?」を検証するために行っております。
近年、料理教室は自宅でも開業できるようになり、ママ起業や副業起業にはもってこいの商材です。
だからこそ、開業をサポートするコンサルや連続講座などの需要もわせて高まってきています。
教室系・習い事系で起業したいと考えている女性をターゲットにしたい、男性起業家やフリーランスの方に「具体的に刺さるキラーフレーズ」を知って頂き、セールスに力を入れなくてもすんなり売れてしまう「出来上がった状態での集客」できるようになってもらえるように、コンテンツとして作り上げました。
では早速、具体的な比較内容と解説をお届けしていきますので、最後までチェックしてくださいね。
対象・アンケート内容
対象:女性限定
年齢:下記のアンケートに出てきます
アンケートの引用元について:セールスコピーAは女性向けにかかれているサイト、セールスB案は男性にかかれているサイトから引用しております。
アンケート内容
Q1:もしあなたが「料理教室」の広告を読んだときに、どちらの文面に惹かれますか?
Q2:【選択した広告について】あなたはなぜ、その広告を選んだのですか?当てはまる理由を一つお選びください。
Q3:【選択しなかった広告】なぜあなたは選ばなかったのですか?理由をひとつ教えてください。
Q4:年齢を選択してください
セールスコピーA案
出典:https://www.sorisso.jp/school/
(ソリッソ)
【キャッチコピー】
学び心地よい、笑顔あふれるクッキングサロン
【ボディコピー】
Sorissoの料理教室は、調理を学ぶだけの場所ではありません。
料理から、感動や笑顔、幸せを感じるように、
料理は、自分や大切な人を元気に、笑顔に、そして幸せにします。料理経験に関係なく
上手になりたいと思う誰もが、『笑顔で、楽しく、着実に』ステップアップできるための
学び心地よく、笑顔あふれる楽しい空間を、Sorissoはトコトン追求しています。
セールスコピーB案
出典:http://www.kitchen-sommelier.jp/about/mens.html
(キッチンソムリエ クッキングスクール)
【キャッチコピー】
「料理を習うなんて」って思ってませんか?
【ボディコピー】
昨今、料理をする人が増加しています。「料理を覚えたい」「上達させたい」「レパートリーを増やしたい」など、あなたのスタイルに合わせて通うことができるコースをご用意しております。
料理ができる人には尊敬するし好意が持たれやすい!
そして、料理のスキルが夫婦円満の秘訣でもあります。
食に触れる時間を『楽しく、有意義にしたい。食に対する理解を深めたい。』考える方にはピッタリなコースをご用意しています。
アンケート結果
Q1:「料理教室」の広告を読んだときに、どちらの文面に惹かれますか?
結果:セールスコピーA案が43人、セールスコピーB案が57人と若干ですが、セールスコピーB案に興味を持った人が多かった。
Q2:あなたはなぜ、その広告を選んだのですか?当てはまる理由を一つお選びください。
結果:上から順では「1位:自分に合いそうだから」「2位:楽しそうだから」「3位:納得できたから」この上位3つの理由で75%を超えている。今回の料理教室のセールスコピーでは、「効果」や「安心」といったフレーズに刺さる人は少なかった。
Q3:【選択しなかった広告】なぜあなたは選ばなかったのですか?理由をひとつ教えてください。
補足:「セールスコピーAを選んだ人が、なぜセールスコピーBを選ばなかったのか?」
セールスコピーAが選ばなかった理由
・笑顔あふれる空間は別に必要ないかなと思ったので。
・コンセプトのようなことばかりで、具体的なイメージが持てにくかったから
・笑顔とか楽しくとか書いてあるかもしれないけど実際はそうでもないこたが多いので信頼があまりないからです。
・料理教室なのに、感動、幸せとかちょっと嘘っぽい感じがします。
・料理以外の部分に力を入れているような印象を受けたから。
・料理を習いたいと思っているときに肝心の料理のことについてはふわっとしか書かれておらずどんな内容を学べるのかわからないから
・他の参加者たちとの交流が多そうだなと思ったからです。
・「調理を学ぶだけの場所ではありません」という文章を見て、何か違うことも要求されている気がして、気軽に通えないと思ってしまいました。
セールスコピーBが選ばなかった理由
・料理って単純に楽しいものではないのかなって思うが、なんだか難しそうに書かれてるので
・『料理のスキルが夫婦円満の秘訣』←そんなことはないから。
・Aと比べて文章が大袈裟というか、意識高い系を狙ってる感じで自分には不向きだと思ったから。
・夫婦円満の秘訣など、押し付けがましい感じがするから
・「料理のスキルが夫婦円満」が、女性が料理を作ることが前提のように感じてしまったので。
・「料理ができる人には?夫婦円満の秘訣でもあります。」この部分は見る人が見れば批判を受けそうに感じましので、料理教室の印象としてマイナスになるかと思いました。
・料理ができる人には尊敬するし好意が持たれやすい!という文面に同意できないから
・料理ができるが人には尊敬するし好意が持たれやすいの部分が自分にはダメでした。好意を持たれたいからやるわけじゃないと思いました。
・料理は美味しい、楽しいであって欲しいです。尊敬好感はその後に来て欲しいと感じるので。
Q4:年齢を選択してください
結果:回答頂いた年齢の分布は「20代:28人・30代・48人・40代:16人・50代:8人」といった結果である。
解説と考察
今回は、セールスコピーA案とセールスコピーB案では、男性向けに書かれたセールスコピーB案のほうが好感度が高いという結果になりました。
これは以外な結果です。では解説を考察をしていきます。
今回は「固定概念が嫌われた」とアンケートからわかります。
アンケートの回答者は全て女性です。
さらに細分化するのであればQ4にある年齢のところで、20代・30代で70%以上をしめています。
まさに、結婚に敏感な世代だからこそ、キーワードとして「夫婦円満の秘訣は料理」というフレーズに嫌悪感を感じ、セールスコピーAは切り捨てた人が多かったのです。
このアンケートの結果から、「男性とはこうあるべき!!」「女性とはこうあるべき!!」といったニュアンスが少しでも感じられる、フレーズやコピーは嫌われることがわかりました。
また、セールスコピーBでも、「料理できる女性=モテる」といった、「女性なら◯◯」いった固定概念を感じさせるようなフレーズに嫌悪感を感じている方が多かったです。
教室系・習い事系でビジネスを展開していく上でのキャッチコピーの考え方は、「今の女性が憧れる女性とは?」を一つの軸に考えるとよりつくりやすいコピーが出来上がります。
今回のセールスコピーAとセールスコピーBの票の差が、微差だったのも両方の訴求がイマイチハマっていないから、票が割れたと考えられます。
「忙しい平日でもわずか15分でできるプロ級の料理が誰でも簡単に身につきます!」のような、現代の女性の働き方・プライベートの時間の使い方に寄り添ったフレーズが入っていれば、もっと明確に好感度の優劣が決まったと理解しています。
まとめ
今回は教室・習い事系である料理教室のセールスコピーを分析しました。
数字の比較も興味深いですが、Q3の「選ばなかった理由」があることで、刺さっているフレーズ・刺さっていないフレーズを明確に分析することができます。
こういった一次データを取得し、検証と分析を繰り返して行くと、女性向けの購買心理や、刺さるセールスコピーが明確に法則化できデータと共に実証されていきます。
まだまだ分析する余地はあると思うので、今度は別の角度から解説と考察を行い、実際に女性向けにビジネスを展開していきたい起業家の方に参考になるようなコンテンツに仕上げていきたいと思います。
これからも、どうぞ楽しみにお待ち下さいね。
ではでは!!