今回、女性に刺さるセールスコピーを検証すべく、実際のホームページに掲載されているセールスコピーを比較検討していきます。
信憑性を高めるために有償で100人へのアンケートも実施。
実際の生の声を分析すると大変興味深いデータが浮き上がってきました。
女性向けに、資格系ビジネス、教材ビジネスを展開している経営者やマーケティング担当者には、確実に参考になる内容になっていますので、是非最後までチェックしてください。
今回は「英会話」のセールスコピーを比較検討しておりますが、これ以外にも数案件のアンケートを実施しております。
シリーズ化にてお届けしていきますので、どうぞ他のコンテンツも楽しみにお待ちくださいね。
アンケートのコンセプト・概要
今回のアンケートのコンセプトは、「資格系のセールスコピーで女性に刺さるフレーズはどのようなものか?」を検証するために行っております。
今回は、資格としてマーケットも広く競合他社がせめぎ合っている「英会話教室」にて比較を行いました。
周りでビジネスをしている起業家やフリーランスの方か、「女性をターゲットにしたい!けど、いまいちマーケティングの方法がわからない」という声を聞きます。
特に男性起業家・フリーランスに多いのですが、やはり女性の気持ちを理解するのは難しく、ましてビジネスに転用するとさらに難解です。
そんな問題を解消すべく、実際に信憑性のある有償でのアンケートを実施し検証していくことを決めました。
では、早速具体的な比較内容と解説をお届けしていきます。
対象・アンケート内容
対象:女性限定
年齢:下記のアンケートに出てきます
アンケートの引用元について:セールスコピーAは女性向けにかかれているサイト、セールスB案は男性にかかれているサイトから引用しております。
アンケート内容
Q1:もしあなたが「英会話教室」の広告を読んだときに、どちらの文面に惹かれますか?
Q2:【選択した広告について】あなたはなぜ、その広告を選んだのですか?当てはまる理由を一つお選びください。
Q3:【選択しなかった広告】なぜあなたは選ばなかったのですか?理由をひとつ教えてください。
Q4:年齢を選択してください
セールスコピーA案
出典:https://www.kireienglish.com/
(女性限定オンライン英会話スクール)
【キャッチコピー】
英語がもっと好きになるオンライン英会話
【ボディコピー】
英会話を身につけ自分に自信を持ち、人生を幸せに生きたいすべての女性の皆さまへ。
○○スクールはそんなあなたに寄り添い、知性の美容液と言われる英語コミュニケーション力を日本人女性講師と楽しく学べるマンツーマン英会話です。
3年後、あなたはどんなオトナになっていたいですか?
その中に、”英語をステキに話せるようになっていたい”は入っていますか?
セールスコピーB案
出典:https://www.ten-nine.co.jp/onemonthprogram/
(株式会社テンナイン・コミュニケーション)
【キャッチコピー】
通訳エージェントが開発したビジネスパーソン向け英語パーソナルトレーニング
【ボディコピー】
第一線で活躍するビジネスパーソンの方々が1ヶ月間でビジネス英語を向上させられるよう、通訳・翻訳エージェントが開発したこれまでにないプログラムです。
オリジナルテキストによる毎日の自己学習課題が設定されています。
日本人トレーナーによる課題の添削、欧米出身のネイティブ講師とのプライベートレッスンにより、スピーキングやライティングと言ったアウトプットの力をつけていきます。
アンケート結果
Q1:「英会話教室」の広告を読んだときに、どちらの文面に惹かれますか?
結果:セールスコピーA案が46人、セールスコピーB案が54人と若干ですが、セールスコピーB案に興味を持った人が多かった。
Q2:【選択した広告について】あなたはなぜ、その広告を選んだのですか?当てはまる理由を一つお選びください。
結果:上から順では「1位:効果が出そうだから」「2位:自分にあいそうだから・納得できたから」この上位3つの理由で70%を超えている。英会話教室に「楽しそうだから」を求めている人が16人もいる。
Q3:【選択しなかった広告】なぜあなたは選ばなかったのですか?理由をひとつ教えてください。
補足:「セールスコピーAを選んだ人が、なぜセールスコピーBを選ばなかったのか?」
セールスコピーAが選ばなかった理由
・どのような勉強が出来るのか分からないから。Bの方が具体的で分かりやすい。
・人生をしあわせに生きたいという文言がテーマが壮大すぎると思ったから。
・『人生を幸せに生きたい』が大げさだから。
・ふんわりした内容で具体性に乏しいと感じた。
・英語が話したいという気持ちは盛り上げてくれるけど、具体的な方法に触れてないので、勉強のイメージがわかない。
・幸せ、美容など英語に関係ないキーワードが多かったので、少しうさんくさいと思いました。
・どんな風に英語が上達していくのが内容まで書いてなかったからです。
・パターンBに比べると、内容やメリットについての記載が少なくて、大きな効果を得られそうだと感じないから。
セールスコピーBが選ばなかった理由
・Bの方が専門的で上達しそうだけど、Aより楽しそうな雰囲気がなかった。
・たしかに効果が出そうですが、文書が硬いなと感じます。あと、とても横文字が多いので、わかりにくい。
・全体的に文章が固く「英語を勉強する」という感じが強く出ていて、塾のような印象を持ったから。
・堅い感じがして、上級者向けなふいんきがしたから
・英語塾などにある万人向きな文言だと思いました。Aの3年後の自分に問いかけている文はドキッとしました。長年英語を習ったはずなのにいざという時役に立たない英語力。さあどうする?と問われているようです。だから選びました。
・Bのものはスパルタな学習である印象を受け、楽しく学べなさそうだからです。
・あまり英語力がないので、本格的な英語教育すぎて自分には合わないと思ったからです。
・堅苦しい感じがしたからです。仕事のために英語を身につけたい覚悟がある人向けかなと思いました。Aは自分の人生をより豊かにするためのような感じがしたので楽しみながら学べそうだと思いました。
・Bは堅苦しい文章であんまり親しみが無いため。
Q4:年齢を選択してください
結果:回答頂いた年齢の分布は「20代:26人・30代・50人・40代:15人・50代:9人」といった結果である。
解説と考察
今回は、セールスコピーA案とセールスコピーB案では、そこまでの差は出ませんでした。
しかし、Q3の質問で選ばなかった理由を分析してみると、資格系ビジネスにおいて必須のキーワードが浮かび上がってきます。
それは、「具体的な効果をイメージできるかどうか?」です。
今回のアンケートの回答者は全て女性です。女性は、場の雰囲気や人柄を重視します。
だからこそセールスコピーAでは「知識の美容液」といった、イメージを感じさせるワードを入れていますが刺さってはいません。
やはり資格系や教材系を販売する上でのポイントは、「効果がいかに出るか?」を訴求したほうが売れるセールスコピーになるということです。
あとは、Q2の回答で以外にも「楽しそうだから」という理由を選んだ人が16人もいます。
ここが女性特有だとも感じました。
もちろん効果が出ることは大切ですが、「楽しくないと続かない」という意識があるようで、資格系・習い事系でも「楽しい」を重視する人が一定以上いるということです。
まとめ
今回は資格系である英会話教室のセールスコピーを分析しました。
今回はセールスコピーAとセールスコピーBでは差は多くは開きませんでした。
しかし、「なぜ選ばなかったのか?」という質問への回答が明確であり、資格系のセールスコピーを作成する上では大変参考になる声をあつめることができたと思います。
こういった検証と分析を繰り返して行くと、女性向けの購買心理や、刺さるセールスコピーが明確に法則化できデータと共に実証されていきます。
まだまだ分析する余地はあると思うので、今度は別の角度から解説と考察を行い、実際に女性向けにビジネスを展開していきたい起業家の方に参考になるようなコンテンツに仕上げていきたいと思います。
これからも、どうぞ楽しみにお待ち下さいね。
ではでは。