ファンとは「リピートをしてくれる人」や「口コミをしてくれる人」と定義できますが、今回は個々にフォーカスした戦略ではなく、「ファンコミュニティを作る」という個々よりも一段階広い分野の内容をお届けしていきます。
中小企業を経営、フリーランスで活動している方がまず取り組む必要があるのは「一人一人をファン化させること」です。
これらは、下記のコンテンツで解説していますので、ご参考までに。
一人一人のファンが出来た後に、さらに売上を安定させたり口コミの速度を速めるためには、ファンコミュニティを作ることが有効的です。
今回お届けするのは、「ファンコミュニティとはいったいどのようなものなのか?」を解説し、ファンコミュニティを構成する3つの要素を説明していきます。
では、早速始めていきましょう。
ファンクラブとファンコミュニティの違い
まず、ファンクラブとファンコミュニティの違いをしっかりと分ける必要があります。
では、まずはファンクラブを定義していきます。
【ファンクラブとは】
ファンクラブ (Fan Club) は、芸能人やスポーツチームなどのファンで構成される団体。または、その形式を用いたシステム。
後援会のより砕けた表現とも言える。応援される本人(あるいは団体)の公認で設置される公設ファンクラブ(Official Fan Club:OFC)が多いが、熱狂的なファンが自ら運営する私設ファンクラブという形式もあり、それをタレント本人が公認している場合もある。
出典:ウィキペディア
ファンクラブをさらに詳しく噛み砕くと、イベントの先行、ファンクラブ会員限定価格、特別コンテンツといった一般の人では受け取れないお得な情報を主催者からのファンクラブ会員へ一方通行で届けるコミュニティのことです。
では、次にファンコミュニティについて定義づけしていきます。
【ファンコミュニティとは】
コミュニティ内にいるメンバーが、Facebookグループなどの仕組みを使い相互に交流できるコミュニティ。主催者からの情報提供だけでなく、メンバーが自発的にイベント・企画・コンテンツを考えコミュニティ内でシェアし、主催者がいなくとも実行にまで移すといって、メンバー主体のコミュニティのこと。
ファンコミュニティとは、相互交流を主な目的にしています。だからこそファンクラブとは募集方法も運用方法も明確に変わってきます。
一方通行か相互交流か
ファンクラブとファンコミュニティの一番の違いは、「一方通行か相互交流か」です。
これによって、仕組みの設計がかなり変わってきます。
ファンクラブでは一方通行に情報が届けばいいので、DMやメルマガ、特設サイトを用意すれば情報を伝えることが可能です。
しかし、ファンコミュニティは相互交流が目的とするので、一方通行のDMやメルマガだけでは不十分であり、交流ができるFacebookグループやメッセージアプリ、掲示板なのどの仕組みを取り入れる必要があります。
近年、個人の発信力が飛躍的に上がっています。
一方通行により外に出せない情報をクローズドなコミュニティで伝えるより、相互交流で生まれた新しいアイディアをSNSを通して世間を巻き込んでいくファンコミュニティのほうが、口コミの数や顧客満足度は高まります。
だからこそ、多くの企業や団体では、一方通行型のファンクラブから相互交流型なファンコミュニティへ移行がおきているのです。
ファンコミュニティを作る3つの要素
では、ここからはファンコミュニティの3つの要素を解説していきます。
ファンの数
ファンの数はコミュニティおいては一番わかりやすい指標です。
数が多ければ、主催者の高度やチャレンジすること、目指しているビジョンに共感する人が多いということでもあり、逆に数が少ないと、ありきたりなコンセプトや、ただのお金を稼ぐツールというイメージを与えてしまっています。
ファンコミュニティは、「ファンの熱量も上げられる」ことが成功の鍵なので、主催者一人の夢(Iの夢)ではなく、みんなで参加できる(WEの夢)を発信していくと数が増えやすい傾向にあります。
質
ファンクラブの場合には、主催者の一方通行の発信のため、質は関係ありませんでした。
ですが、ファンコミュニティの場合は相互交流がメインの役割です。
だからこそ、メンバーの質は大変重要な要素となっています。
ファンの質が悪いと、悪質なビジネスの勧誘や、批判、嫉妬、セクハラが発生し、コミュニティ内の安全が確保されません。
ファンコミュニティを継続的に運用していく場合には、まずは入会の段階から質を担保するための注意事項を入れたり、運営上でもしっかりとしたルールを決めて悪質なメンバーがいる場合には適切な処理を行い、メンバーの質を保つ必要があります。
関係の深さ
これは、どれだけ活発にコミュニティに参加できているか。ということです。
質のいい人が揃っていても、発言するのを憚れたり参加するイベントがなかった、交流したいと思うコンテンツが無い場合には、関係は深まっていきません。
相互交流が数が増え、イベントを共同して開催していくからこそメンバーの結束力は高まり、そして、主催者へのロイヤリティは高まっていくのです。
まとめ
今回は、ファンコミュニティを作る3つの要素について解説していきました。
ファンクラブの時代から、ファンコミュニティへシフトしています。
次回の記事で、具体的に3つの要素を高めていく方法について解説していきます。
その仕組と構築方法をしっかりと身につけていると、今後のビジネスは格段にやりやすくなります。
是非とも、次回もチェックしてくださいね。